2022.10.28

ハイブリッドMICEの現地体験は「ユニークべニュー」に注目


主催者 第26回国際膵臓学会・第53回日本膵臓学会大会 事務局
イベント名 第26回国際膵臓学会・第53回日本膵臓学会大会:ハイブリッド開催
参加人数 / 日程 約1,600名 / 2022年7月7日(木)~9日(土)

本学術集会は、観光庁が安全な国際会議の開催と誘致競争力の向上を目的に実施する「ハイブリッド国際会議実証事業」に採択されています。

第26回国際膵臓学会・第53回日本膵臓学会大会が、7月7日(木)から9日(土)の3日間、京都市およびオンラインでハイブリッド開催されました。現地参加者は約1,000名、オンライン参加者とあわせて約1,600名の参加者が集まりました。国立京都国際会館を講演会場とし、平安神宮会館や京都水族館といったユニークベニューも活用した本学術集会の運営全般をJCSは担当しました。

新型コロナウイルスの感染拡大以降、多くの学術集会がウェブ開催に切り替わり、対面での討議が難しい状況が続きました。「ぜひ現地参加を主体とした形で大会を行いたい」という主催者の思いのもと、本学会のテーマを「Reunion Towards a New Horizon(第26回国際膵臓学会)」、「一期一会 膵臓学の新たな地平を目指して(第53回日本膵臓学会大会)」とし、オンライン参加者も加わり、世界中の膵臓研究者が京都で議論を交わしました。

国立京都国際会館
国立京都国際会館
平安神宮 泰平閣
京都水族館

主催者コメント

第26回国際膵臓学会大会会長 
竹山 宜典 先生(近畿大学外科 肝胆膵部門)


コロナ禍を乗り越えて『再会のきっかけ』となる学会を目指しました。バーチャルではなく、ぜひリアルで開催したいという思いから、国際膵臓学会のテーマにReunionという言葉を入れました。
講演会場として選んだ京都国際会館は、自然あふれる広大な日本庭園に囲まれているなど、周辺の雰囲気が良かったということで、参加者に大変好評でした。また、平安神宮では会長招宴を、京都水族館では全体懇親会を実施しました。参加者には「京都の色々な面を味わうことができた」と喜んでいただけました。施設の収容人数の面でも、ちょうど良い規模の会場でした。
ユニークベニュー選びでは、京都文化交流コンベンションビューローの担当者に複数の候補を案内してもらいました。その中から、感染対策を踏まえつつ、現地参加者に京都らしさを味わってもらえる平安神宮と京都水族館を選びました。来日した外国人の先生にもとても喜んでいただけました。講演会場だけではなく、ユニークベニューでのイベントでもリラックスした雰囲気で相互交流が出来たので、大変有意義な会になったと思います。

第53回日本膵臓学会大会会長 
高折 恭一 先生(長浜市病院事業 管理者)


国際学会のテーマに呼応して、日本膵臓学会のテーマには『一期一会』という言葉を入れました。久しぶりに現地開催を中心にした学会だったので、講演会場だけではなく、ユニークベニューにおいても驚くほどディスカッションが盛り上がりました。
竹山先生と相談して選んだ平安神宮は素晴らしかったです。庭園を散策でき、記念撮影もできたので、参加者には京都らしさを味わってもらえました。また、京都水族館でのイルカショーの観覧も大成功でした。客席に屋根のついた開放感のある屋外スペースで、参加者は全員前を向いているので、感染のリスクを心配することなく、ウェルカムドリンクの提供もできました。屋内展示では芸妓さんにも来ていただいて、普段とは異なる特別感を出すことができました。
現地に来た人の熱量は、リアル開催が大多数だったコロナ禍前よりも、さらに盛り上がりをみせていたように感じます。これから対面を中心とした国際学会が徐々に再開されていく一つのきっかけになったのではないでしょうか。世界的に見ても、非常に成功した国際学会ではないかと思います。

ユニークベニューでMICEと文化を融合して魅力を創出

 

コンベンションビューロー コメント

公益財団法人 京都文化交流コンベンションビューロー
MICE誘致推進課長 松井 良彰 様


会場選びでは、主催者から「参加者が安心して再会を喜び合えるような会を実現できる場所」という要望をいただきました。参加者人数やイベント内容等を考慮のうえ京都ならではの特別な会場であるユニークベニューから複数案を提示し、最終的に平安神宮会館と京都水族館を選んでいただきました。当コンベンションビューローでは、地域が持つ魅力の発信や地域連携に注力しています。今回提案したユニークべニューや芸舞妓派遣もその一つです。今後も感染症対策を徹底しながら、「誘致・開催・地域貢献」の3つの歯車を回してまいります。

ユニークベニューで現地参加の価値向上を図る

アフターコロナのMICE開催では、感染対策を踏まえつつ、参加者満足に資する飲食・交流プログラムをどのように実現していくかが課題となります。その解決策として、ユニークベニューの活用や地域ならではのおもてなしが挙げられます。このような地域特有の資源を活用することは、開催地にとっての地域レガシーの創出にもつながっていきます。
JCSは本件を一つのモデルとして、主催者や地域と連携し、MICE開催を通じた地域レガシーの創出に取り組んでまいります。

ケーススタディ

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