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2021.11.17

「東京ビヨンド・ゼロ・ウィーク2021」国際会議4件の運営全般担当


経済産業省は、エネルギー・環境関連をテーマにした8つの国際会議を集中的に開催する「東京ビヨンド・ゼロ・ウィーク2021」を、2021年10月に実施しました。この国際会議は、世界全体のカーボンニュートラル、さらにはストックベースのCO2削減を可能にする技術革新と社会実装に向けた取り組みを各国間で共有し、議論を深めることを目的としています。参加者に対しては、各種テーマの挑戦課題や目標達成までのロードマップ、具体的な施策等が提示されました。

JCSは、以下4つの国際会議を受託し、会場設営、運営、オンライン配信、同時通訳など業務全般を担当しました。

東京ビヨンド・ゼロ・ウィーク2021
JCSが担当した国際会議

  • 第1回アジアグリーン成長
    パートナーシップ閣僚会合

    ・開催日:10月4日(月)
    ・主催者:経済産業省 資源エネルギー庁
    ・Web会議システム:Webex

    アジアを中心とする新興国の経済成長とカーボンニュートラルを目指す閣僚会議。20カ国の閣僚と、ASEAN事務局、ASEAN経済研究センター(ERIA)、国際エネルギー国際機関(IEA)の代表が参加。グリーン成長の実現と、エネルギー転換を加速させる必要性ついて議論が行われた。

  • TCFDサミット2021

    ・開催日:10月5日(火)
    ・主催者:経済産業省
    ・Web会議システム:Zoom

    投資家の投資判断に影響を与える「気候変動リスク」に関連する情報開示を企業等に促し、気候変動対策の取り組みを世界で加速させることが目的の国際会議。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に基づいた活用策について、各国のリーダー間で議論が行われた。

  • 第10回LNG産消会議

    ・開催日:10月5日(火)
    ・主催者:経済産業省及びアジア太平洋エネルギー研究センター(APERC)
    ・Web会議システム:Webex

    LNG(液化天然ガス)の長期的な需給見通しを共有し、生産国と消費国の取り引きを透明化させることが目的の国際会議。LNGがエネルギー転換の鍵を握る資源であることを踏まえ、脱炭素社会の実現に向けて、今後10年に求められる役割と期待について議論が行われた。

  • 第3回RD20国際会議

    ・開催日:10月8日(金)
    ・主催者:国立研究開発法人 産業技術総合研究所(AIST)
    ・Web会議システム:Teams

    クリーンエネルギー技術を活用したイノベーションを創出し、脱炭素社会の実現を目指す国際会議。G20の研究機関リーダーが、各国の課題や取り組み等を意見交換して議論を行った。リーダーズセッションでは各国の代表の同意を得てリーダーズステートメントが発表された。

国際会議を支えるソリューション

JCSは、あらゆるWeb会議システムに対応できる会議運営チームを有しています。「東京ビヨンド・ゼロ・ウィーク2021」では、主催者の意向を踏まえ、Webex、Zoom、Teamsを使用して会議運営を行いました。一例として、55カ国が同時参加した「第10回LNG産消会議」は、国・地域ごとに異なるインターネットの規制・視聴制限があったので、複数の会議運営システムの機能を併用して解決しました。

各会議の同時通訳では、SDGsなどの専門分野に長けた通訳者を手配しました。会場の同時通訳ブースとWeb会議システムを連携し、会議の様子や収録映像を配信しました。

SDGs人材育成への取り組み
Z世代の若手社員チーム「Z-Wave」の活動

JCSは、未来を担うZ世代社員の育成に力を入れています。その取り組みの一環で、2020年の新入社員が「私たちZ世代が主体となってウェーブを起こそう!」というテーマを掲げ、「Z」と「Wave」を融合したチームプロジェクト「Z-Wave」を発足しました。Z世代の視点でSDGsと向き合い、現代の国際社会が抱える様々な問題に対して、自発的に行動できる仕組みを創出しています。

Z-Waveメンバーは、「東京ビヨンド・ゼロ・ウィーク2021」の会議運営に関わることで、SDGsの知見を広げる機会にもなりました。SDGsアクションに繋がる「発信」として、メンバー3名のコメントをご紹介します。

太田 佳音(2021年入社:ニューノーマル推進室)

各国が抱える課題と、解決の道筋・方法はそれぞれ異なりますので、世界中の参加者が情報・意見を交換して議論を深められる「東京ビヨンド・ゼロ・ウィーク2021」は、開催意義が大きいと思います。なかでも、日本初開催となる「第1回アジアグリーン成長パートナーシップ閣僚会合」は、SDGsの開発目標13「気候変動に具体的な対策を」だけでなく、開発目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」にも改めて目を向ける機会となりました。

田村 将人(2021年入社:ニューノーマル推進室)

脱炭素社会の到来は、SDGsの開発目標を達成するためのアクションと密接に関わっています。そんな中、業界最前線の動向や有識者の見解に触れられたこと、そして世界に向けた情報発信を会議運営という立場で支援できたことを大変嬉しく思っています。今回の会議運営の現場で得られた気づきは、私たちが日ごろ接しているステークホルダーに向けて、SDGsのさらなる関心の醸成と、具体的な行動を促す知識になると確信しています。

寺部 淳(2021年入社:ニューノーマル推進室)

脱炭素をテーマに、私たちは今後何をすべきか?という視点を磨くことができました。最も印象に残っているのが、TCFDサミット2021で発表された、金融機関が産業界を財政的に支援する具体的なビジョンです。これからの近い将来、各企業のビジネス環境が財政面から変わり、消費者に対しても良い影響を与えると感じました。「東京ビヨンド・ゼロ・ウィーク2021」は、多くの人が当事者意識を持つきっかけになっているので、サステナブルな社会の実現に一歩近づいたと思います。

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