コラム

2025.06.06
女性社員4名が経験を語る、育児休業の取得と職場復帰【JCSママカフェ特別座談会】
JCSでは、社員一人ひとりがライフステージに応じた柔軟な働き方を実現できるよう、各種制度の整備やサポート体制の強化に取り組んでいます。育児関連では、これから子どもを持つ予定の社員や育児中の社員が、希望する形態で働き続けられるよう、就業環境づくりやキャリア形成支援を行っています。
制度やサポート体制は実際どう活用されているのか?
今回、これまでに育児休業を取得し、復職後にキャリアを継続している女性社員4名が、経験や復職後の働き方について語る座談会を実施しました。
対談社員プロフィール
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K.O. / MCI-JCS Japan*
2014年新卒入社。
2023年12月~2024年5月に育休を取得。
*MCI Group(本社スイス)との合弁会社 -
Y.I. / ヘルスケアビジネス部
2013年キャリア入社。
2021年2月~2022年3月、2023年6月~2024年3月に育休を取得。
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K.I. / コンベンション事業部
2007年キャリア入社。
2019年5月~2020年6月、2022年5月~2023年4月に育休を取得。 -
S.T. / 会議通訳部
2013年キャリア入社。
2018年8月~2020年6月、2022年11月~2024年5月に育休を取得。
育児休業取得に向けて感じた、個々を尊重するサポート体制
Y.I. 私は2回育休を取得しました。一人目を妊娠した時、定期的な出張がある仕事を担当していたため、まずは上長である部長に報告をしました。「おめでとう!」と心から祝福してくれた表情は今も覚えています。出張を含めた業務調整は、適宜相談しながら対応してもらえました。
同僚に伝えた際も、ネガティブな反応はありませんでした。妊娠中の健診等で不在にすることがあり、負担をかけたと思いますが、配慮してもらえて柔軟に業務にあたることができ、ありがたかったです。
S.T. 私も2回、育休取得の経験があります。1人目を妊娠した時、数ヶ月後にチームマネージャーになることが決まっていました。着任して数ヶ月後に休業に入ることになるため、中途半端になって迷惑をかけるのではないか?と不安を感じ、部長に相談しました。部長は体調を気遣ってくれながら、「それでもぜひ、あなたにやってほしい」と答えてくれました。
チームマネージャー就任後、チーム内のキャリアが近い同僚が業務を引き継いでくれたおかげで、安心して休業に入ることができました。
K.I. 自分が妊娠する前、数名の同僚が産休・育休を取得するのを見てきたため、育休取得に関して特に不安はありませんでした。既に取得した社員とランチに行くなどして、妊娠中の出来事や育休取得前の細かい手続きなども気軽に相談できました。
内勤でイベントディレクターをアシストする業務を担当していたので、身体に負担の大きい出張やイベント現場に行くことは殆どなく、妊娠中は妊娠前とほぼ変わらない働き方ができました。
K.O. 私は4ヶ月という短い期間の育休取得でした。妊娠が分かった時はチームマネージャーになって2、3 年経った頃で、仕事の面白みを強く感じ始めた時期でした。「なるべく社会とつながっていたい」と考え、早期復帰を希望しました。社内に早期復帰の例はあまり多くなかったものの、所属部署も会社も私の意思を尊重して、柔軟に対応してくれました。
また部内に女性管理職者の育休取得例があまりなかったため、後に続く人の選択肢を増やしたいと思い「自分が道を作る」という意識を持っていました。幸い妊娠による体調の変化が少ないタイプだったので、とにかく休業に入るまでやりきりたい!という思いでした。


育児休業中の身も心も休まらない日々。復帰前の心境や会社とのつながり
K.O. 育児休業中は、とにかく社会とのつながりが欲しかったです。仕事で悩んだ時は同僚や上長など相談相手がたくさんいますが、育児の場合、日々相談できる相手は夫や両親くらいしかおらず、“子どもの母親”は私しかいません。育児の責任の重さをひしひしと感じました。
子どもが保育園に通い始めてからは、育児をサポートしてくれて、相談できる存在が大勢いることが心強かったです。
K.I. 一人目の育児中は、頭が回らないほど寝不足なのに肩の力を抜けず、「育児はこうしないといけない」と自分を追い込んでしまうことがありました。仕事をしている時は気持ちが安定していると実感していたので、復帰に対する不安はそれほど感じませんでした。
休業前に同僚が業務を引き継いでくれたため、休業中は育児に集中でき、ありがたかったです。休業中は、人事担当とのメールの事務的なやりとりや、復帰前にJCSママカフェというイベントに参加するなどして会社と関わっていました。復帰前に社員の皆さんの顔を見られて、安心できたのを覚えています。
S.T. 1人目の子どもの育休中、仕事の感覚を取り戻せるか、また仕事と育児が両立できるか不安でした。そのため育休明けは、仕事に早く慣れること、育児と両立することを最重視して1時間の時短勤務で復帰しました。
2人目の復帰時も時短勤務制度を利用しましたが、所属部署が働き方改革を大きく進めていたため、1人目の時よりも仕事と育児のバランスがとりやすい環境になり、復帰後2ヶ月でフルタイムに戻すことができました。
Y.I. 私は復帰前、「育休取得前と同じ働き方・業務内容には戻れないだろうな」と諦めかけていました。部長からは「調整するから、大丈夫だよ!」と言って頂いたものの、子どもの体調不良で突発的に休んだり、保育園のお迎えで残業ができないことを想定し、自分がやりたい業務を選ぶことは難しいだろう、と考えていたのです。
時短勤務で復帰し、現在は時間の制約がある業務は担当していませんが、業務内容は以前とほとんど変わりません。私の意志を尊重して調整してくれた部長や同僚には、感謝しています。


復職後のキャリアアップと働き方改革。
育児と仕事を両立し、前向きに働ける環境
Y.I. 現在も1時間の時短勤務をしており、早く帰ることに引け目を感じることもありますが、妊娠・出産の経験があったからこそ「短時間でも成果をあげよう」という強い意識が根付きました。元々管理職を希望していたわけではありませんでしたが、打診を受け、2025年4月から管理職として勤務しています。迷いや不安がまったくなかったわけではありませんが、時間の制約がある中でも、それ以外の面で貢献したいという思いを持って、日々の業務に取り組んでいます。
S.T. 1人目の育休後は同じ職種で復帰しましたが、2人目の時は部内でチームを異動し、新規営業やマーケティング業務の担当になりました。キャリアアップの選択肢の一つとして、部長が打診してくれたことがきっかけではあったものの、より勤務時間が調整しやすくなりました。
1人目の復職時は、育休取得経験者が部内にいなかったこともあり、上長と話し合い折り合いをつける場面が多々ありました。その際「部全体の課題」として真摯に向き合ってくれたからこそ、様々な改革につなげてもらえたのだと思います。
K.I. 復帰後も以前と仕事内容は同じですが、残業があまりできないため業務を振って周りに頼るなど、業務の進め方は少し変わりました。同僚に恵まれていると日々感じています。
K.O. 私はこの中で唯一、復帰後に部署異動を経験しました。復帰してから約8ヶ月後、新卒入社当時に配属となったMCI-JCS Japanに戻りました。そのため業務内容も分かっており、一緒に仕事をしたメンバーも多かったので、特に困ったことはありませんでした。
異動の打診があった時、今後のキャリアについて考えていたため「環境を変えるチャンスだ」と感じました。結果、異動して良かったと感じています。
ライフステージの変化を尊重するJCSで、自分らしく働き続けたい
K.I. 育児の経験から学んだ「気負いすぎず、完璧を求めない」姿勢は、仕事においても他者を頼る力などにつながっています。今後も子どもの成長に合わせて、働き方を変えていく場面があると思いますが、柔軟に働き方を選択して、自分らしく働き続けたいと考えています。
K.O. 妊娠出産の経験を経て、「ワークライフバランスの変化に寄り添える管理職者になること」を意識するようになりました。ママに限らず、さまざまな事情や制約を抱える人たちが互いに助け合いながら、いきいきと働ける職場文化を育て続けて、次の世代へとバトンを渡していきたいです。
S.T. 会社も日々変化しています。復帰後に私とOさん(K.O.)を含めた6名ほどの女性社員が、ママ社員の代表として社長と直接話す機会がありました。そこで話した課題や要望が、数ヶ月後に制度化されました。対応のスピードが非常に早く、会社が本気で社員に寄り添ってくれていることを実感し、「今後も頑張ろう」と勇気づけられました。
Y.I. 妊娠・出産というライフステージの変化を経験したことが、キャリアの糧になっていると前向きに捉えています。会社では今も、複数の新制度の導入に向けた取り組みが進められています。当社は、社員の多様な働き方に寄り添い、変化を続けていくのだと思います。
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