ニュース

第17回世界地震工学会議(2020年・仙台市)誘致成功

2017/01/17

あの東日本大震災から、もうすぐ6年が経とうとしています。
 
震災の翌年にあたる2012年9月、日本地震工学会の先生方が第16回世界地震工学会議(2016年)の誘致に動かれました。しかし開催ローテーションがアメリカ大陸の順番であるという暗黙の了解やスペイン語圏の結束により、開催地はチリに決まりました。世界地震工学会議は4年に1度開かれる国際会議であり、今回の誘致は2度目の挑戦にあたります。
 
一方、仙台市では2011年5月頃から国連防災世界会議の誘致活動を進めていました。東北市長会への呼びかけや防災関係の国際会議開催を通じたロビー活動を経て、まず2012年12月に日本開催が、そして2013年5月に仙台市での開催が正式に決定しました。そして2015年3月に開催されるまでのたった2年の間に、国際会議場の増設や地下鉄の延伸、道路標識の多言語化などが進められました。国際会議の誘致・開催を通じて、仙台市はビルド・バック・ベター(よりよい復興)を成し遂げたのです。
 
国連防災世界会議では本体会議に6,500名、サイドイベントにのべ15万6,000名の参加があり、これまで日本で開催された国際会議のなかでも最大級の会議となりました。これで仙台市は大規模国際会議の開催能力を実証することとなり、2016年4月、第17回世界地震工学会議の誘致に向けた候補都市は仙台市に決まりました。
 
誘致活動にあたっては、まず日本地震工学会の取り組み姿勢や仙台・日本の魅力をアピールするためのビッドペーパーが制作されました。関係者が集まり深夜まで議論してまとめたビッドには、4月に発生した熊本地震の影響もあり、安倍総理をはじめ多くの閣僚からのサポートレターをいただきました。
 
さらにチリ大会では関係者の連絡拠点にもなるジャパンブースの設営、そして日本大使公邸でのジャパンナイトが開催されました。もともと世界地震工学会は日本とアメリカの貢献が顕著な学会ですが、おおぜいの日本会員による熱心なロビー活動や、仙台市からも副市長みずからが現地に出向くなど、まさに日本の「本気度」を示したことにより、総会での各国代表による投票では、40票のうち21票を獲得して日本が圧勝しました。
 
今回の誘致活動にあたっては、東日本大震災を起点として、日本地震工学会と仙台市それぞれの想いが受け継がれており、そしてその活動を日本政府が強力にサポートしたことで誘致成功につながっています。実に6年近い長丁場の誘致活動でしたが、そこに最初から最後まで一貫して携わらせていただいたことを、非常に光栄に思っています。
 
平成29年1月17日(阪神・淡路大震災から22年)
MICE都市研究所 西本 恵子
 
ちなみにジャパンブースでは、ドイツ人社員のヤスミン・カラタスも浴衣姿で日本・仙台のプロモーションを行いました。日本の魅力は日本人から発信するだけでなく、日本をこよなく愛する外国人から発信するのも効果的ですし、お互いに違う気づきがありました。
 
日本地震工学会の先生方と展示ブースにて記念撮影

日本地震工学会の先生方と展示ブースにて記念撮影

ブースに飾った仙台七夕の装飾

ブースに飾った仙台七夕の装飾

浴衣姿で仙台を紹介するカラタス社員

浴衣姿で仙台を紹介するカラタス社員