平ヶ岳を登ってのコメント


ドライブ登山
車が使用できなければ平ヶ岳の登るのに前日に麓まで入り一泊、下山時にまた一泊と余裕をみて4日間を確保しなければならず、この山には簡単に登れないことになってしまう。今回登山している人々を見ても日帰り派はもちろんテント派もほとんどが車を利用していた。夜の内に東京を出発すれば夜明けから登山が可能となり交通が不便な平ヶ岳も日帰り登山が可能な範囲となる。今回ほとんどの人がそうであったように下山後近くの温泉にも時間を気にすることも無くゆっくり入ることができる。いつもながら山の湧き水を20リットルも自宅まで持って帰れるのも自動車あっての話である。

オーバーユースの問題
この2日間で平ヶ岳に登った人数は正確に数えた訳ではないが、約30人、多く見ても40人はいなかったと思われる。簡易テントを含めテントの数は9張りのみ、尾瀬の感覚では考えられないことである。山道を歩いていてもすれ違うひとはほとんど無し、人のお尻を見ながら歩くことも無い。平ヶ岳山頂の湿原には木道が敷設してあるものの、この30人位の登山客が平ヶ岳にとっても各登山者にとっても最適な人数ではないかと思われた。それに比べると尾瀬の至仏山では悲劇としか言いようがない。登山口から相当歩いてきた平ヶ岳に山小屋が無いことに感謝しなければならない。

下山時に駐車場にいた登山客でない老人が「平ヶ岳に山小屋が無いならば、新潟県の県庁に行って陳情すれば良い」と言っていた。山小屋がないから平ヶ岳の大自然の魅力が残っているのであり、山小屋がなければ山に行けないような登山客はご遠慮願いたいものだ。テント山行を強いられるがテント泊に伴う夕方と日の出の平ヶ岳は最高であった。山の美しさは何と言っても日の沈む時、と日の昇るときが最高で、早朝の空気がまだ安定して爽やかな時期が一番展望がきく時であり、日帰り登山で日中の雲の多い時期に数十分しか山頂に居られないとすると、何のために山に登ったか分からなくなる。深田久弥の日本百名山の平ヶ岳の記述の最後がよく引用されるがまさにそのとうりである。「平ヶ岳はふたたび道のない(現在では山小屋の無い)山として、その美し山頂が保存されるに違いない。」と。

子供の登山
小学5年の息子が今回の登山者の中で一番若く、次に大学生1人位だった。ほとんどは中高年の登山者。したがってすれ違う登山者のほとんどが興味を持ち何年生とか幾つとか聞いて、小学5年と知って一応に驚く。この歳で平ヶ岳に登るとは将来が有望と言う人が多かったが、子供を早い時期から山でシゴいて山が嫌いになってしまったと自戒している年輩の登山者がいた。

しかし体力はあるものの頭が追いつかず今までの経験を生かせないため、リズムの取り方、岩場での足の運び方、呼吸のしかた、などいくら説明してもペース配分がうまく取れずに登り下りともバテテいた。この年齢の登山の難しいところと思われる。

中ノ岐からの登山と湿原破壊
この件については別に説明

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